月の

今日もひとり歩く


長いまっすぐな道


夜なのに明るい


下を見たら溜まる影



月がでてる


虹がみえる

夜なのに


月が虹をかけてる





ひとり夜を歩く

遠く

オレンジ

夕焼けの空が

僕の頬を染める

もたれてるコンクリートのザラザラ

僕の心のザラザラと同じ


遠くを眺めても


見えるのは夕焼けだけ


沈んで歪む太陽に


自分が見えた

世界

この世界って
誰がつくったの？

なんで、ニンゲンがいるの？

こんなにも世界をメチャクチャにしているのに
この世界にニンゲンがいるのは

なんで？

見送り

空が紅く染まるころ

元気でね、と

見送ってくれた


たった一枚の扉が

僕たちの間に厚い壁となって立つ


目に涙をためて

夕焼けに顔を紅く染めて

手を振る君


僕はただ

手を振ることしかできなかった


少しづつ小さくなる君

せめてこの一瞬くらい

明るくしようと、

君の涙を

笑顔に変えようと

僕は無理して

笑顔をつくる


ホントは泣きそうだった

でも、君の前では泣けなかった

最後くらい笑っていたかったから


また、帰ってこよう

笑顔の君に